ブラジル人は皆、サッカーがお好き!? 2 - 海外旅行ガイドブックのお仕事

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ブラジル人は皆、サッカーがお好き!? 2

Posted at 06/06/25 Trackback(0)»

ブラジル さくら クリチバ 画像

ブラジル人は皆、サッカーがお好き!? 1からの続きです。ブラジルに来て2週間目ぐらいだったでしょうか。ブラジル南部の大都市、クリチバという町に来たときのこと。クリチバは長年をかけて政府がきっちりと(首都ブラジリアの失敗を踏まえて?)都市計画をし、交通整備を行ったという町で、渋滞がほとんどなく、ブラジルでは珍しく安心して道路を横断できるところでした。ほかのブラジルの都市だと、道路を横断するのが“命がけ”ってこともよくあるんです。歩行者用の信号なんかほとんどないし、あったとしても、青信号中に渡っているのに右左折してくる車がクラクションを鳴らして突っ込んできたり、と。でも、クリチバだけはのんびりと横断歩道を渡れました。



クリチバでの最後の取材が終わり、コーヒーを飲みにカフェに入った時のこと。店員が砂糖をどれくらい入れるか?と聞くので「いらない」と断ると、その店員の女の子は驚いたような顔をしました。で、席についてコーヒーを飲んでいると、先に店にいた白人男性が英語で話しかけてきます。この町にも日系人は多いのですが、彼は僕が砂糖をいれないと答えたことで、ブラジル人ではないな、と感じたのだそう(彼いわく、ブラジル人は必ず砂糖を入れるのだと)。

彼はサムエルという名前の、クリチバで医学を学ぶ大学生。数年前にまる1年間、アフリカでボランティアとして診療の手伝いをしていたので、英語は問題なく話せるのだとか(不思議なことではありませんが、普通のブラジル人は英語は話せません)。僕のほうの仕事も説明すると、それならこれから町を案内するよ、と申し出てくれたのでした。早速店を出てると、彼は小走りで先に行ってしまいました。なんだろう、とちょっと不審を抱きついていくと、ベーカリーで何やら買っているよう。この町の名物なんだ、と彼は日本でも結構知られているポン・デ・ケージョをくれました。疑ってごめんね(親切を申し出てくれた人を疑ってしまう職業病なんです)。

まずはクリチバの中心部をプラプラ歩き回ってから、彼オススメの美術館があると連れていってくれたのですが、残念ながら30分前に閉館。するとサムエルは責任者と話させてくれと交渉、責任者が出てくると「わざわざ地球の裏側からこの町に来ているんだから」と説得して、僕ら2人のために開けてもらいました。サムエルは僕を見て「これがブラジルなんだよ。日本やアメリカだったら絶対無理だろ?」(その美術館はスペースの関係上、紹介できませんでしたが)。

日もだいぶ傾いたころ、サッカー練習場の前にさしかかったときでした。サムエルもブラジル人だし、当然サッカーの話題を振ってみました。「来年のワールドカップが楽しみだよね~」みたいに。するとサムエルから意外な答えが。「僕はサッカーが好きじゃないんだ」。僕が驚いた顔をすると、サムエルは「ブラジル人はみんなサッカーが好きだと思ったでしょ? 小さい頃、父に男なんだからサッカーをやれって言われてスクールに入れられたけど、それが嫌で嫌で。それからサッカー自体が嫌いになったんだ」と続けました。日本人が皆、眼鏡をかけて勤勉なわけではないのと同じく、ブラジル人でもサッカーが嫌いな人はいたのでした。そういえば、これまで知り合った中で運動音痴な黒人もいました。ビールを飲まないドイツ人もいました。きっと商売が下手な中国人もいるんでしょうね。思いこみは禁物です。

すでに書いた通り、この町には日系人が多く、サムエルの知り合いにも日系人がいるそうで、日本文化にとても興味があると言っていました。海外でよくいる日本通はステレオタイプな人が多いですが、彼は細かいこともたくさん知っていました。ベッドではなく、畳を買ってその上にに布団を敷いて寝ているとも。サムエルは“サクラ”という日本語も知っていて、この町にはサクラが各所に植えられていて、桜祭りもあるんだ、と教えてくれました。冒頭の写真は、同年8月にサムエルがメールで送ってくれたものです。クリチバに今年もサクラが咲きました、と。




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9年間、海外旅行ガイドブック取材の仕事をしてきた著者が、その仕事内容や本には書かなかった話、海外旅行のノウハウなどを紹介しています。


著者:jnhppp

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東京生まれの40代(になってしまったw)。仕事情報誌でたまたま見つけたガイドブック編集会社に入社。以後、同業界に携わる。2006年に別業種に転職。

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