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世界遺産の街の、とあるボッタクリ・システム?
Posted at 08/04/19 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
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ブラジルの北東部にオリンダという小さい街があります。海に面したこの静かな街は、16世紀中頃、日本では戦国時代の頃、砂糖貿易の拠点としてポルトガル人が入植。しかしその後オランダ人によっての数十年間支配されたため、街にはポルトガル建築とオランダ建築が混在するという、珍しい街並みが残ります。1982年にはユネスコの世界遺産に登録されています。
と、書き出しはガイドブック調にやらせていただきましたが、もちろん観光地案内をする訳ではなく、この世界遺産の街の裏話をしたいと思います。あくまでも個人的な意見としてとらえて欲しいのですが、街並みの美しさとは一変、「こんな街、二度と来るか!」と思えてしまう後味の悪さが残る場所でした。
ガイドだらけの街、オリンダに到着
お昼過ぎにオリンダの玄関となるレシフェという大都市の空港に到着。空港内で観光案内所や市内への交通の取材などをした後オリンダまで移動し、ホテルのチェックインを済ますとすでに夕刻。翌日の取材の下見として、オリンダの歴史地区へ向かいます。
歴史地区に到着すると、なぜか周辺には黄色いポロシャツやらTシャツを着た人ばかりが目に付きます。やがて子どもを含めた数人が僕のほうへやって来ます。子どもたちはポルトガル語で何やらわめきだし、無視して歩いていると今度は大学生ぐらいの年格好の男がIDのようなものを見せ「この街の公式ガイドです」と英語で言ってきました。街の下見に来ただけだし、と断り歩き続けます。
それでも2,3人の子どもは「ヘロー、アイ・アム・ツアーガイド」なんて言いつつしつこくつきまとってきます。ちょうど取材対象のホテルがあったのでそこへ逃げ込みますが、取材を終えて外に出ると、ちょっと遠巻きに「ジャポン、ジャポン」と冷やかすように叫んでいました。やれやれ。
自分からガイドのワナに入っていったかも?
やがて日も暮れ、ガイドブックに掲載されているレストランに入ろうか悩んでいると、黄色い服を着た男に声をかけられます。「レストランならここの2階だ」と。黄色い服を着た人はガイドであるという図式はすでに理解できていましたが、先ほど声をかけてきた人々のように押しつけがましくないところでちょっと安心。空港の観光案内所で土地の名物料理名を聞いていたので、「これは食べられるか?」と聞いてみると、「ここにはない」という返事。「向こうにあるレストランで食べられる」と「付いてこい」という感じに歩き出しました。
世界のいろんな場所でもそうだったのですが、こういう場合、まず親切でやってくれているとは思えない。いくら請求されたりするのだろうか、とついていきながら心配してしまいます。まあ、それでも情報収集が仕事な訳ですから、個人の旅行なら断るところですが、付いていきます。
当初の目的地についたらしいのですが、お店はやっていない。じゃあ、とまた歩き出します。今度は狭い路地のそのまた奥にあるような、まったく見かけからはレストランとは思えない、観光客はまず立ち寄らないだろう食堂に入ります。「ここにはその料理はある」と男は言います。男が店のおばちゃんに何か言うと、キッチンを見せられた。肉を油で揚げているところだった。ふーん、と感心しつつも男のところへ戻る。どうだ?と聞かれ、ここじゃないほうがいいと答える。別に僕が食べるだけならいいが、ガイドブックに紹介するかもしれないと思うと、よろしくないですし。
じゃあわかった、と今度は先ほど僕が取材したホテルの向かいにあったレストランへ行きます。観光客としても入りやすい感じのお店でした。まあここならいいか、と入ることに。彼は当然のように一緒に店内についてきたので、お礼にということで、「何か飲み物でも飲んでよ」と言うと、コーラを注文しました。空港の観光案内所で教えてもらった料理があったので注文(もちろんビールも)。
まるでホステス? 次の日の予約を取り付けようと…
男はガタイがよく、背もまあまあ高い。人種的には白人系がメインと思われながらやや浅黒の肌で、鼻の穴のへりに豆粒のようなオデキが下に向いてできていました。英語はほとんど話せず、そのくせ「オリンダ、なんとかなんとか」、「チュモオ(トモローのこと)なんとかなんとか」という感じでいろいろ話してきた。明日、自分がガイドとしてこんなところを紹介してあげるということ。僕は、「ノ・セイ(ポルトガル語で「知らないよ」)」と答え、ある時は英語でメイビーと答えた。
名物料理が運ばれてきました。ラザニアのトマトソースなしのようなものに、乾燥肉を戻したものが入っているといった料理でした(右の写真)。しょっぱいし、美味しくはない。ビールをまた飲む。男はコーラを飲み終えると、今度は無許可にビールを注文。日本はサッカーは強いのか、とか、空手はやるのか?自分はカポエラをやるだとか、自分の出身地(ナタルという街)へも行くのか?などというようなことを話した。「この街ではガイドを雇っておくと、うるさいガイドの誘いがなくてノー・ストレチ(ストレスのこと)だ」と言うのには納得できた。
で、ちょっと話題が切れると、また「チュモオ、なんとかなんとか」と言い、翌日のガイドの予約を取りつけようとしていた。2時間ぐらいビールを飲みつつ話をしてました。会計は彼の分も全部持ち(ビールは都合3杯ほど飲んだ)。歩いて帰るのは危ないからタクシーで帰れと言われ、タクシーに乗るところまで見送られます。で、乗車の際、「明日の10時ごろまでこの辺りにいるから」と念を押されます。「アイ・ドント・プロミス(約束はできないからね」、僕は答えて別れました。
で、翌日です。「続・世界遺産の街の、とあるボッタクリ・システム?」に続きます。
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