ベトナムのシクロの運ちゃんに支払うべき対価は? - 海外旅行ガイドブックのお仕事

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ベトナムのシクロの運ちゃんに支払うべき対価は?

Posted at 08/01/20 Trackback(0)»

ベトナム、ハノイの交通風景

前回の記事「その親切は、おいくらですか?」に引き続き、海外旅行とチップのお話です。チップとヒトコトで言っても、ホテルで荷物を運んでもらった時やレストランでの支払いの際に渡す「想定内」のチップと、何か特別なお願いごとをした時や、お願いしていないのにとても親切にしてもらった時など「想定外」のチップがあると思います。

前者の場合ですと、チップが必要な国のガイドブックなどには、レストランで食事の際は合計金額の何%のチップ、ホテルでは荷物1個につき何ドルのチップなどと、渡すべきチップの具体的な金額が書いてあるのでなんとなくできそうなものです。

著者がよくよく悩まされるのは、やはり後者の場合です。「こういう場合は日本だったらお礼だけで済みそうだけど、チップを渡すべきかな?」「逆に親切でやってもらったことにお金を渡すのは失礼にならないかな…」「でもって、渡すならいくらぐらいが妥当だろうか?」とさまざまな疑問が頭をよぎる瞬間でもあります。

というわけで、今回はベトナムであった実体験なのですが、チップのせいでせっかく楽しかった時間が最後にギクシャクしてしまったという例を書きたいと思います(チップのせいだけ、というわけではありませんが…)。

※写真はベトナムの首都、ハノイの中心部。シクロは大都市から姿を消しつつあるようで。



ベトナムのフエでぇぇ、シクロ運転手にぃぃ出会ったぁぁ

ベトナムのほぼ中間に位置する古都、フエという街でのことです。1945年までベトナム王朝最後の都が置かれていた街であり、現在ではユネスコの世界遺産に街の旧市街が登録されている観光の街です(よくある表現として「ベトナムの京都」的な街)。

※このフエへは、隣国のラオスからバスを乗り継いで着いたのですが、それに関しては「ラオス~ベトナムの陸路国境越えで」というタイトルで書いていますので、興味がありましたらご一読ください。

さて、フエに昼過ぎに到着すると、早速翌日のフエ発ホーチミン行きの航空券を手配し(当時はまだベトナム国内線を国外で手配するのは難しかった。ちなみに、支払いはカードもトラベラーズチェックも、ベトナム通貨のドンさえもダメで、アメリカ・ドルの現金のみ受け付けるという時代でした)、フエでの滞在時間はすごく短いので、街なかの写真を撮りまくり、地図や紹介物件などのチェックをして、それから適当なホテルにチェックインするころにはすでに夜。昼飯も食べていなかったので(バスの車内で周りの人にもらったヒマワリのタネなどのスナックしか食べていませんでした)、早速夕飯に出かけることに。

始まりはビールのお代わりジェスチャーから

近くにあった食堂で夕飯を食べたのですが、ビールのお代わりをもらおうと空になったグラスを持ち上げたことが始まりでした。つい日本風に「同じのください」という意味でのジェスチャーだったのですが、それを見た店のオーナーらしき(後にオーナーだとわかる)が寄ってきて、「私はビールが飲めないので」と一旦引き上げてからビールと茶飲みセットを持ってきて、なぜか僕はビールで、オーナーはお茶で乾杯という図式に。ベトナムでは「あなたも一緒に飲みましょうよ」的なジェスチャーだったのでしょうか。

その後もオーナーは僕の前の席に居座り、彼は英語をほとんど話せないため会話も成り立たず、でも楽しそうに僕のほうを見ていました。しばらくすると、オーナーが店に入ってきた男の人を呼び、「私の友達」と紹介してくれました。見た目20代中ごろの好青年風でした。身なりもしゃんとしているし、何よりしっかりとした英語を話しました。

彼は僕が日本人だと知ると、カバンからボロボロになった写真を取り出し見せてきました。オーナーの友達の彼と日本人らしき男性が2人で写っている写真で、裏には「彼はとてもいいシクロの運ちゃんです」と日本語で書いてあります(ちなみにシクロとは自転車の前に座席がついている、自転車タクシーのことです。もちろん運転手がその自転車をこぎ、客は前の座席に座ります)。それに続き、今度は英語でコメントが書かれた何枚もの写真や手紙を見せてきます。すべていいことばかり書かれています。

時間が経ち、店の客がどんどんと減っていくと、オーナーが「こっちで一緒に食べないか?」と従業員たちの 晩ご飯に呼んでくれました。日本で知られている生春巻きとかフォーなどとはまったく違う、煮物とか漬け物みたいな、かなり日本人好みの味付けでおいしいものでした。

そのまかないにも、先ほどのシクロの運転手は一緒でした。彼以外はほとんど英語を話せなかったので、通訳として料理の内容やらを教えてくれ、僕のコメントをほかのベトナム人に通訳してくれていました。食事が終ると、シクロの運転者は僕とオーナーに「カラオケに行かないか?」と聞いてきます。オーナーは早々に私はいいから2人で行きなさい、と返答。僕は「ベトナムの歌はまったく知らないし…」と答えると、「日本の曲もあるから大丈夫」とシクロの運ちゃん。まだそれほど遅い時間ではなかったし、ベトナムのカラオケ事情を見ておくのもいいかな、ということでとりあえず行くことにしちゃいました。

次回「チップの払いすぎは、次の人に迷惑です!」に続きます




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9年間、海外旅行ガイドブック取材の仕事をしてきた著者が、その仕事内容や本には書かなかった話、海外旅行のノウハウなどを紹介しています。


著者:jnhppp

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東京生まれの40代(になってしまったw)。仕事情報誌でたまたま見つけたガイドブック編集会社に入社。以後、同業界に携わる。2006年に別業種に転職。

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