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ミャンマーってものすごく……な国ですから
Posted at 08/02/16 PermaLink» Comment(0)» Trackback(1)»
前回の記事「ランボーもいいけど、もっと気になるミャンマーの映画発見!」でちょっと書ききれていなかったので補足の意味もこめてミャンマーネタです。
前回紹介した「ビルマ、パゴダの影で」という映画にしろ、ランボーの最終作「ランボー 最後の戦場」にしろ、ミャンマー(ビルマ)国家は悪役として扱われることでしょうし、2007年に日本人ジャーナリストの長井さんがミャンマー国内で射殺された事件も記憶に新しいことから、どんな恐ろしい国なのか、旅行なんて行けたもんじゃねえ、などと思われている方も多くいるかと思います。
ただ、実際にこの5年のうちに2度、のべ2ヵ月ほどミャンマーに行った僕に言わせていただければ、これほど人の良い国民性というのはそうはない(少なくともアジア諸国では)と言えるほどにいい人ばかりの国なんです。いやホントに。
おかしいのは一部だけなんです…。
ミャンマーの国内事情を簡単に…
「ビルマ、パゴダの影で」という映画は、観光地取材ということで入国したテレビクルーが、監視をすり抜けてミャンマー奥地まで入り込み、政府に虐げられている少数民族や反政府組織を取材するという内容なのだそうです。
大きな地図で見る
一応ミャンマーという国内事情を簡単に説明しますと、最近ではだいぶ沈静してきたといわれていますが、ミャンマーとタイの国境周辺や西のバングラディッシュ国境周辺(上の地図を参照ください)にはたくさんの少数民族が暮らして、それぞれ独立を望んでいるものの、ミャンマー国家は長年にわたりそうはさせじと武力で押さえつけてこようとしてきたわけなんです。
そんな国内事情から、軍部がいつまでも政権の中枢に居座るわけで、軍事費にお金を費やし、隣国のタイが経済発展を続けるなか、いつまでも貧しさから抜けられないという状況にあるわけです。実際にタイとミャンマーの国境に行ってみると、目に見えて貧富の差を感じられます。
そんなこんなで、ミャンマー政府としては、少数民族問題は一番外国には見てもらいたくない恥部であり、現在でも抗争が起きているエリアには、外国人は立ち入れないようになっているのです(まあ、危険だという理由もありますが…)。
つまり、このような少数民族を取材するには、“政府を通じて正式に”という方法は無理なので、このような強行突破をしたって訳ですね(でも、どうやって帰国したのかってところが気になりますね)。
前回に紹介した映画「ビルマ、パゴダの影で」は、これらを踏まえたうえで、凄そうなドキュメンタリー映画なのでぜひ見てください、というべきところだったのです。
ちょっとイラっとくる、ミャンマーの金持ち坊ちゃんたち
最後にミャンマーの現状を物語る1枚の写真を紹介します(デジタル写真でも“1枚”という呼び方でよいのだろうか?)。右の写真はミャンマーの旧首都(現在の首都はネビドー)ヤンゴンのとあるカフェ店内です。たまたま取材最終日に泊まったホテルの隣にあり、周辺に屋台も食堂もないので仕方なく入った店でした。
3週間ちょっとの取材の最終日ということで、こちらもすっかりミャンマーナイズド(?)されていました。いくつもの街を見て、ホテルの人、食堂の人、日本へ出稼ぎに行っていた人(ミャンマーではこの手の人に何人も出会いました)、ガイドさんなどたくさんのミャンマー人と話をし、ミャンマーの一般的生活レベルを知り、だいたいの物価を知り、多くの人が共通して言う不平などもある程度知っていました(皆、口を揃えて政府はバカだと言っています)。
そんななか、ミャンマー滞在中で最大級の驚きといってもいいほど(最終日だけに)の光景を目の当たりにしたのが、このカフェでのこと。なんと、向かいに座っている青年たち(写真に写っている人々)は、皆携帯電話を持っているではないですか。
日本ではもちろん、少年が携帯電話を持っていることぐらい隣国のタイでも珍しいことではなくなっています。ただ、国家が情報統制をしているミャンマーにおいて、携帯電話というものは、購入するには倍率のかなり高い抽選に選ばれる必要があり、さらに本体の価格は3000米ドルとか4000米ドル(日本円でざっと30~40万円)とかするという話を、日本に出稼ぎに来ていたという、現在は輸入中古車販売をしている男性から聞いていたのでした(この人以外から聞いた話でも、だいたい同じような金額を言っていました)。
その彼は、商売に成功して携帯電話を手に入れることができたらしいのですが、この少年たちはなんなのだ?? 「お前等どうせ、政府関係者の子息だろう。ボケが」、ってミャンマーの一般市民に代わって、頭の中で悪態をつきつつ、簡単なスナックとビールを飲んで店を出ました(事実関係を確認した訳ではありません。あしからず…)。
本当に大好きな国だけに、このようなフランス革命以前のような階級社会的状況は終って欲しいし、2007年の反政府デモが、そしてジャーナリストの長井さんの死が無駄にならないよう、願うばかりです。
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