Posted at 08/03/29 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
僕の住んでいる神奈川県、そして東京で桜が満開になったこの日、桜をよそに前から見に行くぞ!と宣言してました映画「ビルマ、パゴダの影で」をようやく見てきました(早く見に行きたい、と言っていた割に公開から2週間が過ぎてしまいましたが)。
ちなみにこの「ビルマ、パゴダの影で」ですが、上映しているのは東京・渋谷のアップリンクという映画館だけのようです。映画館の地図はこちらです。
映画館とはいえ、写真のような雑居ビル内の2階(入口は写真右端の階段から)の1室にあり、昔懐かい感じのワックスがよく染みこんだ風の木の床に、大きさ型も不揃いで固定式でない椅子が70から80ほど並ぶ、まるで30年ほど前の小学校時代に学習フィルムを見せられるような、そんな雰囲気の映画館でした。
なお、映画の内容についても書いていくつもりですので、「これから見に行くんだからさ~」という方は、この先はご覧にならないようご注意ください。
「スイスの観光用PR番組の撮影と偽りビルマに潜入したカメラはジャングルの奥深く国境地帯へ少数民族の証言を求めて旅をする」
この映画を見たい!と思ったきっかけは、この映画のサイトに書かれた上記文章を読んだのがきっかけでした。いよいよ楽しみにしていた映画の幕開けです。
映画はジャーナリストで、この映画の監督のアイリーヌ・マーティー(女性)の語りによって進んでいきます。語りは淡々とそして憤りを秘め、ミャンマー人の表情の暗さに嘆き、政府が人々を押さえつけているのだと愁い、観光客たちはこの国の人民の生活を無視して進められる観光開発に踊らされていると言います。
観光地の取材撮影するということで、監視役のガイド付き(このガイドは登場しません)で旧首都のヤンゴンをスタートし、遺跡都市のバガン(映画ではパガン)へ行きます。移動は鉄道を使っているようで、座席すらなく乗客は床に座る一番下のクラスの客車を映し出していました。乗客たちは笑顔無く、カメラの方をボンヤリと見つめています。
バガン(パガン)でガイドにはビーチで過ごすとウソを言って、別の現地人をガイドに近くのイスラム教徒が多く暮らす町を訪れます。この町で、語り手は人々は我々を避けるようにしている、きっと政府による監視を恐れているのだろう、と結論づけます。
このシーンはフリだったんです。この映画の公開をネットで知った際に興奮気味に書いた「ランボーもいいけど、もっと気になるミャンマーの映画発見!」では、予告編を見て「観光取材としてミャンマーに入り、監視のガイドを振り切って国内の少数民族の取材をする」と書きましたが、実はそれは正しい表現ではなかったのです。
この「監視のガイドを振り切って」というのは、まさに上記の通りですが、こうでもしないとミャンマーでは人民の本音を聞き出すことはできない、というパフォーマンスであり、僕が勝手に思いこんでいたように、ガイドを振り切ってそのまま国内を取材し続けるという訳ではありませんでした。
場面はタイとミャンマーの国境地帯へ移ります(このブログを書く材料として周囲の椅子の数などを数えていたらいきなりの場面変更)。どうやって危険地帯に潜入するのか、というところもこの映画の楽しみでもあったのに、いきなり場面移動です。どうやら、ミャンマー国内を移動したのではなく、タイ国内を移動してタイ側のミャンマー国境に潜入したようです。
ちなみに、映画後にパンフレット(600円。左の写真)を買って読んだところ、実際にはタイとミャンマーの国境取材のほうを先に撮影し終わり、ミャンマー国内での「観光取材を偽って」という映像は、ミャンマー政府が観光客に与えているミャンマーのイメージとの対比を描くために、わざわざ加えたものなのだそうです。僕が楽しみにしていた場面は、演出的なものでしかなかったようです。
「映画「ビルマ、パゴダの影で」を見てきました~続編」に続きます。
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