映画「ビルマ、パゴダの影で」を見てきました~続編 - 海外旅行ガイドブックのお仕事

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映画「ビルマ、パゴダの影で」を見てきました~続編

Posted at 08/04/05 Trackback(0)»

映画を見てからほぼ1週間が経ってしまいましたが、前回の記事「映画「ビルマ、パゴダの影で」を見てきました」の続きです。引き続き、映画の内容について書きますので、この映画を見に行こうと考えている、という方はご注意ください。



前回の記事「映画「ビルマ、パゴダの影で」を見てきました」では、予告編を見て勝手に期待していた「監視を振り切ってミャンマーの内戦事情を取材する」というのは、実は映画のフリでしかなかったという話をしただけで終えてしまいました。

期待していた流れとは違ったということで、ちょっと残念ではありましたが、1週間も経ってしまうと、まあそこまでウダウダと書くことでもなかったなというところです。

タイとミャンマーの国境付近は内戦状態

タイとミャンマーの国境付近には、数多くの少数民族が暮らしています。なかでも2大勢力と知られている民族がカレン族とシャン族です(ちなみに、シャン族というのはタイ人と同じルーツの民族です)。

映画では、主にこの2つの少数民族の反政府組織に密着して、欧米のドキュメント番組にありがちな、斜め15度ぐらいの角度から顔をアップして映し出す、インタビュー形式にて彼らの思いを伝えています。タイ側に暮らす反政府組織に何度もコンタクトを取り、信頼されてようやく許可を得ての取材だったのだそうで、これは映画ではあまり伝わりにくかったものの、映画を見た後に買ったパンフレットには詳細に記載されていました。一方で、タイ政府に対しては、一切申告はしないでの強行取材だったそう(これも映画パンフレットより)。

インタビューは、ミャンマーで最初にできた反政府組織の「カレン民族同盟」の老リーダーから、小学生の低学年と見られる子ども(栄養が足りていないため、もしかすると見た目よりもっと歳がいっているのかもしれません)まで、幅広くに聞いています。タイ側にはいくつもの難民キャンプができていて、なかでもそこで暮らす子どもたちのことばは、シンプルながらものすごくミャンマー軍の悲惨な行動をわかりやすく伝えているように思えました。

まったく表情を変えずに淡々と日々の生活について語る女の子は年齢を聞かれ「覚えていません」と答え、肉眼で両親が銃殺されたのを見たという男の子は、少し笑みを浮かべながら、「大きくなったら自分たち民族の反政府兵士になりたい。ビルマ軍をやっつけたい」ということを答えていました。また、ある少女はジャングルを1ヵ月間歩いて難民キャンプにたどり着いたと言い、ある少年は先に父親が連行され、後に反政府軍の兵士の妻だということだけで、母親も連行され、近くで殺されたのだと言います。

自分がその立場であったら、まったく希望も夢も持てないかもしれない。でも彼らのほとんどが口を揃えて言っていたのは、「故郷に帰りたい」ということです(将来の夢は女の子は教師、男の子tは兵士と答えていました)。故郷と自分たちの民族を存続のため、日々命を賭けている。ありきたりなことですが、平和な世界に生まれ育った者としては想像を絶する日々を、この子どもたちは過ごしているのだと思うと、まったくやりきれない気分になりました。

なんだか読書感想文的な内容の薄いものになってしまいましたが、アジアの1国で恐らく今でも(実際に映画の取材撮影が行われたのは2001年からとのこと)日々民族紛争が行われているのだということを、できるだけ多くの人に知ってもらいたいところです。2007年には日本人ジャーナリストの長井さんが殺されましたが、この国の政府というのは、革命でも起きてすべてガラガラポンにならない限りどうしようもないのだ、ということが少しでも皆さんに伝われば幸いです。




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著者:jnhppp

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東京生まれの40代(になってしまったw)。仕事情報誌でたまたま見つけたガイドブック編集会社に入社。以後、同業界に携わる。2006年に別業種に転職。

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