Posted at 07/11/26 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
前回の記事「ミシュランガイド騒ぎに元旅行ガイド本取材者が思うこと」の続きです。世の中的に(発行から1週間が経ち)ミシュランガイドの話題も若干薄らいできたので急ぎで。
まず、いつも言っていますが旅行ガイドブックの取材者というのはたくさんいますし、媒体や所属編集プロダクション、さらには取材する国によってもやり方は違ってきますので、あくまでも僕のやり方ということご了承ください。
海外旅行ガイドブックでのレストラン取材は、僕も基本的に覆面的にやってしまいます。やはり、ミシュランガイドのやり方というのは、いちガイドブック取材者にも理想の形である訳で、読者投稿でおすすめの店があればコッソリ行ってみますし、無ければホテルの従業員やら地元の旅行会社の人だとかにいくつか紹介してもらって、コッソリ行きます。
もちろんこういう場合は自腹(多くは、取材中の食費はあとで経費として精算してもらいますが、たまに本当に自腹にさせられるところもあるんです)なので、美味しくなかったり態度が横柄だったら紹介しないという選択権はこちらにあります。料理の写真は(コッソリ)食べる前に撮ったりします。一人で食事をして食事の写真を撮っている日本人を見て、これまでとがめられるようなことはなかったですが、ラテン系の人なんかは特に、物だけで写真を撮っているのが理解できないようで、周りで食事中の客が「カメラ貸してみ、オレがあんたと料理の写真を撮ってあげるから」なんて言ってくることも多々ありましたね。
ただ、この方法(ミシュランガイド方式)だとやはり大々的に写真撮影をするということはできないのがネックです。よく雑誌などに掲載されている、美味しそうに写っている料理の写真は、カメラテクニックはもちろんのこと、ちゃんと照明が行き届くように照明設備を用意して撮影されたものです。いくらテクニックがあっても、カメラストロボだけでは、そう簡単に美味しそうな写真は撮影はできないものなんです。
逆に言えば、料理の写真が美味しそうに写っているレストランというのは、ちゃんと取材交渉のうえに取材されているお店ということなので、取材者とお店の間にそれなりの関係があるということがわかるという目安でもありますね。
ちなみに僕は、日本の某週刊誌で「鍋特集」とか「ラーメン特集」の取材もアルバイト的にやったことがあるのですが、あれは完全にアポ入れ、店に負担(撮影分の料理と取材者が食べる料理の負担)をしてもらって、店主などに「よろしくお願いしますネ」とか「兄ちゃん、ちゃんと書いてな」なんてコビやら脅しを受けつつ(大げさですが)の取材ですからね。しまいには最終段階の記事をファクスで店側に確認してもらったり…。悪いように書けないのは当たり前、取材したら味はイマイチでも“それなりなお店”として掲載しなくてはならないんです(書くまでもないことでした?)。
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