Posted at 08/07/27 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
海外旅行ガイドブックのお仕事への道 17
このシリーズの前回は、ちょっとどうでもいい写真講座について書きましたが、いい加減、初取材ネタが終らないのでとっとと進めたいと思います。
一応これまでの流れをおさらいしますと、場所は海外旅行ガイドブックの編集会社に入社して数週間後に訪れた、東南アジアのとあるリゾート島です。会社の社長に付き従い研修をかねて取材のやり方などを教わっていますが、新入社員の僕にでも気を遣ってくれる社長は、ちょっと取材をしてはすぐ休憩、夕方前にはビールを飲み出して仕事は終了、といったゆるく、ほぼリゾート気分で初取材の日々は進んできました。しかし、そんな社長は翌日先に帰国してしまいます……。
社長帰国前日は、またまた飲み会
リゾート島から船に乗って離島に来ていた僕たち一行は、社長帰国の前日に本島のほうに戻りました。まだ乗り物に強くなかった当時の僕は、帰りの船も酔い止め薬を飲んで、爆睡のままに本島へ帰着。離島へ訪れる前に宿泊していたホテルに再度チェックインをし、地元の日本人経営の旅行会社の人のツテにより、新しくできた日本食レストランを取材して、夜は社長の帰国前日ということで、知り合い日本人たちと打ち上げのような感じでした(ほぼ毎日そんな感じでしたが…)。
僕にとっては、もちろん楽しいお酒の席でしたが、翌日からは独り立ち、しかも初単独取材の地はここリゾート島ではなく、バスに乗って橋をわたり、当時はそれほど栄えていなかったちょっとマイナーリゾート地での取材となるのでした。
正直、社長から教わった取材テクニックというのはわずかでしたし、何度も言うようにそれまでにジャーナリズム的教育もまったく受けたことはないですし。不安でした。ものすごく。で、不安のためか飲み過ぎで、翌日は見事に二日酔いでした。
いよいよ社長帰国の日
あっという間に社長とのお別れの朝。二日酔いのため、軽くフルーツとジュースで朝ご飯。チェックアウトを済ませ、順番的には僕のほうが先に旅立ちでした。社長はホテルの玄関まで見送ってくれ、「バスでの移動が続くけど、がんばってな」と声をかけてくれます。僕は「大丈夫です。また酔い止めを飲んで寝てますから」と答えると、その初取材で一番教訓になることばをかけてくれました。
「バスとかの移動中のさ、景色とか窓の外に暮らしている人たちの暮らしなんかを見るのもためになるよ。あと、バスが到着する周辺はどういう景色で何があるか、というのも知っておいたほうがいいよ」
まあ、勝手な解釈になるかもしれませんが、ガイドブックの取材って何を取材すればいいんだろう、と不安になっていた僕にとってのある意味ヒントでした。つまり、取材中に見るもの聞こえるもの、できるだけ多くを記憶しメモすることが取材のやるべきことなんだと。もちろん、社長のことばを聞いた瞬間にそんな深くまで感じ取ることはできませんが、「そうか、移動中も仕事なんだな」と単純に理解するだけでも、僕にとって大きな変革のひとことだったんじゃないかな、と思いました。
というわけで、次回は“単独”初取材の開始です。
>> 海外旅行ガイドブックのお仕事への道 18に続く
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