Posted at 06/09/11 PermaLink» Trackback(0)»
南アフリカといって思い浮かぶ(ある年齢以上?)、アパルトヘイトについて、僕なりの見解です。僕が南アフリカに取材で訪れたのは2000年のことでした。今書いている内容も、その当時のことです。
南アフリカといえば、アパルトヘイト(人種隔離政策)で悪名高い国でしたが、一応法律上では1991年には廃止されています。しかし、もちろん法律で廃止になったからとはいえ、習慣となってしまっていた白人とそれ以外(黒人以外にも、白人と有色人種の混血、インド系、中国系などすべての有色人種が対象。一応、日本人は名誉白人などと呼ばれて対象外だったとは言われていますが)の関係は、すんなりと終るはずもなく。
この取材では、テーマとして「アパルトヘイトの現在」という点にも注目していました。80対20のパレートの法則(でしたっけ?)ではないですが、現在でも富のほとんどを少数の白人が握っていて、多くの黒人が貧しい暮らしをしていました。彼らは昔の黒人居住区に現在も住み続けており、名前こそ黒人居住区ではなくなっていますが、実質変らないわけです。
南アフリカの各都市では、そんな旧黒人居住区を案内してもらう「タウンシップ・ツアー」というものがありました。たいていは、そこの居住区に住む住民が、居住区を案内してくれ、そのガイドの家などで食事をしつつ、話を聞いたりという内容でした。僕はポートエリザベス、ダーバン、ヨハネスブルグの3都市でこのツアーに参加しました。ガイドの1人が言いました。「アパルトヘイトが廃止になろうと、生活はほとんど変っていない。今でも黒人は黒人同士で暮らしているし、移動もほぼ黒人専用のバスを使っているし、仕事も白人のヘルパーのような仕事ばかりだ」。
そして、ある意味、白人側の象徴だったのが、この宿のオーナーでした。
>> 南アフリカの宿からゲストを出さないオーナー6 に続く
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