Posted at 06/09/17 PermaLink» Trackback(0)»
さて、近所のショッピングセンターに連れて行かれた翌日、メルセデス・ベンツの迎えがやってきました。とはいえ、何度も言いますが、取材にお金はかけられません。たまたま安いツアーの車がベンツだった、というだけのことです。ドアは運転手でないと開け閉めができない、コツが必要なほどにボロになったシロモノでしたが。
運転手ともう一人、2人が迎えに来ていました。どちらも黒人でした。僕を迎えに来ると、例のオーナーは運転手たちを前にして僕に、「なんでツアーなら、こんな適当なのに頼まないでオレに言わないんだ」みたいに言います。運転手たちは何も言わずに聞いています。僕のほうも、彼らにはかわいそうな気もしましたが、何だか頼りなさそうな運転手たちを前に、ちょっと失敗したかな、なんて思っていましたが。でも、多くの国でもそうでしたが、宿とツアー会社って自然と上下関係ができてしまものですが(もちろん、客を斡旋できる立場の宿側が上の立場です)、さらにアパルトヘイトの習慣残るこの国ならさぞ大変だろうな、って思いました。
ツアーはまず、前日に行こうと考えていた取材物件をいくつか回ってから、ヨハネスブルグのダウンタウンへ向かいました。ヨハネスブルグのダウンタウンでは、まったく車を下りるつもりもなく、ただどんな町なのかこの目で見てみたかったというのと、車内から写真を撮ろうと思っていたのですが、運転手からダメだしが入りました。「オレらは黒人だけど、だからって安全じゃないんだ。車内にいるからって、安全でもない。下手なことは一切するな」と。「悪いのは南アフリカ人じゃないんだ。近隣の国から不法入国してきた奴らが悪さをしているんだ」ということだそう。
アフリカなんだから当たり前っていえば当たり前なんですが、町は黒人しか歩いていません。訪れた時は、つい先日まで大手ホテルとして最後までダウンタウンで営業をしていたホテルが閉鎖したばかりで、正確なデータなどはないですが、治安がかなり悪化している時だったのでしょう。でも、正直、目の前で何だかのトラブルを見た訳ではないですし、町が落書きだらけという感じでもなく、これが世界一治安の悪い町か、と意外な気分でした。
まあ、車で通ったのが、ものすごくマシな場所だけだったのかもしれませんが。
>> 南アフリカ・プレトリアの日本大使館にて へ続く
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